4月14日、台北市内の総統府で、日本メディアと会見する馬英九総統。アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーから除外されたことは「遺憾」とし、今後も台湾の「尊厳と公平」が保たれる状態での参加を目指すと表明した=2015年、台湾(田中靖人撮影)【拡大】
中国当局が台湾の除外を公表したのは13日。香港の通信社の報道を追認する方法を取ったが、中国側が事前にリークした可能性がある。
中国での報道を受け、台湾の行政院(内閣に相当)の報道官は、前日の夜に情報を得ていたと明らかにした。中国財務省が創設メンバー57カ国を発表したのは15日。それよりも前に台湾当局に通知し公にすることで、一定の配慮は示した形だ。
伏線はあった。台湾当局がAIIBへの参加方針を中国に伝えたのは3月28日。中国海南省ボアオで開かれた「ボアオアジアフォーラム」年次総会の開幕式の直前、蕭万長(しょう・ばんちょう)前副総統(76)が中国の習近平国家主席(61)と立ち話で会談をした際だった。台湾メディアによると、習氏は「好、好(はい、はい)」と答えただけ。会談に同席し、その様子を見ていたはずの国務院(政府)台湾事務弁公室の張志軍主任(62)は「正式な加入申請は受けていない」とそっけなかった。