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「西側との妥協なし」 中国、言論統制を強化 (2/4ページ)

2015.5.12 09:30

高瑜(こう・ゆ)氏に懲役7年の判決が言い渡された4月17日、香港にある中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」の前には、高瑜氏の釈放や報道の自由を訴える人々が集まった=2015年4月17日、中国・香港(AP)

高瑜(こう・ゆ)氏に懲役7年の判決が言い渡された4月17日、香港にある中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」の前には、高瑜氏の釈放や報道の自由を訴える人々が集まった=2015年4月17日、中国・香港(AP)【拡大】

 この文書は、西側の立憲民主制や民主主義、自由、平等、法の支配といった価値観、経済の「新自由主義」、西側のジャーナリズムなどを誤った思想だとして普及を禁じる内容で、「9号文件」と呼ばれている。

 だが、高氏は情報漏洩を否認している上、9号文件の内容を最初に報じたとされる米国の中国語サイト「明鏡新聞網」側も高氏による情報提供はなかったとしている。

 「リークは別人」

 「明鏡」の創設者は、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版、4月28日)への寄稿で、9号文件は中国共産党中央宣伝部のある人物によるリークだったことを明かし、「高氏の本当の罪は9号文件のリークとは関係ない。彼女の政権批判が、権力側を怒らせたのだ」と指摘。その上で「習近平氏は最近、司法の透明性を高める計画を発表したが、高氏への有罪判決は、反対意見を受け入れることができない独裁者の下、状況は何も変わっていないことを示した」と主張した。

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