高瑜(こう・ゆ)氏に懲役7年の判決が言い渡された4月17日、香港にある中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」の前には、高瑜氏の釈放や報道の自由を訴える人々が集まった=2015年4月17日、中国・香港(AP)【拡大】
こうした西側の声に反発する中国メディアの論調を見る限り、中国社会の先行きは明るくなさそうだ。
高氏に判決が出る直前から欧米で起きていた中国批判に対し、中国共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報(電子版)は4月18日に社説を掲載。「罪を犯した者であっても、西側世論に気に入られれば、『人権闘士』や『言論の自由の闘士』になるのだ」とした上で、「西側の一部勢力は『人権』と『言論の自由』で中国を包囲攻撃するが、これはこの問題をめぐって、中国と西側が妥協できないことを証明している。予見しうる未来に、中国と西側のこの種の対立はやむことがないだろう」と論じた。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)