授業の合間にイートン校の構内を歩く生徒たち。黒い燕尾服、チョッキ、ピンストライプのズボンに白いタイは、何世紀も変わることがない伝統の制服で、中国人の多くが憧れている=2015年6月9日、英国・首都ロンドン西郊(ロイター)【拡大】
また、中国を対象とした理由については「まずイートン校に関心を持ってくれている人が圧倒的に多いこと。そして、中国が行っている知識偏重、丸暗記型のエリート教育はイートン校の思索重視の教育とは対極にあり、中国の高校生は私たちの教育に触れればバランスが取れ、優れたリーダーが育つと確信するからだ」としている。
無料が世界的潮流
ちなみに、リーダーシップ論の授業では「軍の出動により反乱者25人が死亡した。君は首相である。凶暴な反乱者を鎮圧するためにはなぜ軍が必要で、唯一の選択肢であったのか論理的に説明せよ」などといった課題が出されるという。
オンライン講座は、米国のハーバード大やマサチューセッツ工科大なども人気授業を対象に行っており、世界的潮流だが、原則として無料でイートン校のケースとは異なる。ハリソン氏は「次は起業家育成講座を開き、徐々に講座数も受講生も拡大していきたい」と抱負を話している。(SANKEI EXPRESS)