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【野口裕之の軍事情勢】尖閣の世界遺産登録を狙う中国の地図爆買い (4/5ページ)

2015.6.22 06:00

中国・湖南省長沙の印刷工場で、刷り上がったばかりの中国の「公式地図」。ニセ地図よろしく、尖閣も中国領としている=2014年6月27日(AP)

中国・湖南省長沙の印刷工場で、刷り上がったばかりの中国の「公式地図」。ニセ地図よろしく、尖閣も中国領としている=2014年6月27日(AP)【拡大】

 航路短縮と公船の大型化は、尖閣海域における遊弋期間を飛躍的に延長し、既成事実の積み上げに貢献する。

 中国は現代版シルクロードでも陰謀を巡らす。習近平・国家主席(62)は13年に《シルクロード経済ベルト》と《21世紀海上シルクロード》を別々に打ち出し、14年に2つを合わせた《一帯一路》構想を明らかにした。中国を起点に、ベルトは(1)中央アジア・ロシア~欧州(2)中央アジア~西アジア~ペルシャ湾~地中海(3)東南アジア~南アジア~インド洋の3陸路。ロードは(1)南シナ海~インド洋~欧州(2)南シナ海~南太平洋の2海路。いずれも、世界経済の大動脈だった古代シルクロードの再現を強烈に意識する。

 「一帯一路」構想の正体

 (1)政策の意思疎通(2)インフラ・交通の整備・連結(3)貿易円滑化(4)資金融通(5)民心の意思疎通-の5分野で沿道・沿岸国との協力をうたう。中国は「古代シルクロードも芸術・技術・学術や人々の交流を通じ経済・文化・社会発展や異文明同士の対話・融合を進め平和・友好を築いた」と「ウィン=ウィン関係」を強調。「中国版マーシャルプラン」とさえ自賛する。確かに第二次世界大戦(1939~45年)後、疲弊した欧州の復興を米国が援助し、米国企業にも巨大な欧州市場を提供したマーシャルプランは米欧双方に利益をもたらした。

巨額投資 商業港として完成させ、貿易急増を待つ

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