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手狭になり増築、生徒減で授業に特色… アジアの「今」映す日本人学校 (2/3ページ)

2015.6.26 07:00

ミャンマーの最大都市ヤンゴンにある日本人学校の新校舎。手前は校庭で遊ぶ幼稚部の児童ら=2015年5月(共同)

ミャンマーの最大都市ヤンゴンにある日本人学校の新校舎。手前は校庭で遊ぶ幼稚部の児童ら=2015年5月(共同)【拡大】

 軍事政権から2011年に民政移管したミャンマーも、日系企業の進出が加速。最大都市ヤンゴンの日本人学校の児童・生徒数は今年4月時点で159人と、3年前の倍以上に増えた。

 ヤンゴンの日本人学校は1964年設立で、世界で2番目に古い。ただ民主化要求デモを治安当局が武力弾圧した88年に無期限休校を強いられたこともあり、政情不安の影響を受けてきた。企業活動の停滞などで在留邦人数は伸びず、児童らも数十人にとどまっていた。

 民政移管後は状況が一変。教室不足となり、約1億6000万円かけ新校舎を増築した。萩野幹夫校長(61)は数年後に児童・生徒数が収容可能人数を超過する可能性があるとして「移転も視野に入れ、再び対策を講じなければ」と話す。

 一方、欧米流の教育制度が確立したオーストラリアでは現地校と競合状態にある。この20年余りで進出する日系企業が激減した上、英語教育を重視して現地校を選ぶ家庭が増えているためだ。

老朽化…現地校に間借り

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