山形県南部のローカル線、山形鉄道フラワー長井線で7月4日、プロレスラーが走行中の列車内で闘う異色の催しが開かれる。若手有志が町おこしの一環で企画、50枚のチケットは既に完売した。これとは別に、駅前に設けた会場での通常興行もあり、「王者」誕生の瞬間を見ようと県内外からファンが集う熱い一日になりそうだ。
バトルロイヤル
当日は午前11時50分に列車が赤湯駅を出発し、隣の駅から選手たちが乗り込んで「試合開始」。全長約18メートル、幅約2.7メートルの車内をリングに見立て、長井駅までの約40分間、バトルロイヤル形式で試合をする。内装に大幅な改変はなく、ロープもなし。客は座席から観戦し、「列車を壊さない」などのルールさえ守れば闘い方は無制限だ。
フラワー長井線は県の第三セクターで全長約30.5キロ。沿線風景の美しさから映画のロケに使われたほか、車内で県産ワインを味わうイベントなどユニークな取り組みで知られる。そこに目を付けたのが、長井商工会議所で働く渋谷達郎(しぶや・たつろう)さん(38)。「地域の顔である列車と駅を活用して町を盛り上げたい」と4月、列車プロレスを山形鉄道に提案、快諾を得た。