めどたたぬ制裁解除
ただ、今後の焦点となる制裁解除は実現のめどがたっていない。オバマ氏が議会対策で指導力を発揮できなければ、キューバ政府の失望を招き、国交回復という「快挙」が急速に色あせるリスクをはらむ。
米政府による反体制派への支援が政権転覆につながりかねないとキューバ側が判断すれば、関係改善の動きが停滞する可能性も否めない。
キューバ側が全面返還を求める東部グアンタナモにある米海軍基地についても、米側は「大統領が話し合いを望んでいない」(米政府高官)として、交渉の議題ではないとの立場だ。(共同/SANKEI EXPRESS)
■米キューバ関係 1959年のキューバ革命を経て成立したフィデル・カストロ政権が社会主義化を進め、米系資産を接収したことを受け、米国は61年1月に断交を通告。62年2月、米国は対キューバ全面禁輸を発動した。62年10月、米国はソ連がキューバに中距離ミサイル基地を建設中と発表、ミサイル撤去を求め海上封鎖するキューバ危機が起き、核戦争の緊張が高まった。その後も対立が続いたが、両国は約1年半の秘密接触の末、2014年12月に国交正常化交渉開始で合意した。(共同)