国際政治映し出す
本作では、アベンジャーズ、双子、そしてウルトロン-の3者が主張する正義がぶつかり合う。それぞれの主張に捨てておけない、もっともな理由があるため、物語はより厚みを増し、登場人物たちの行く手は見る者の興味をそそるものとなった。「双子の境遇を見ていると、作品は今日の国際政治を映し出したものだとも思えます。ロシアや米国がある国に兵器を提供して戦争をさせた結果、誰が戦争の責任をとるべきなのかという類の話は実際にじっくりと議論されていることでもありますしね。今回、自分が演じたワンダを通して『正義とは何か』と十分に掘り下げることができたのは、興味深いところでもありました。実際の国際政治の観点から見ても、この物語は感服するくらい厚みのあるものとなったと思います」