ガーリーからエフォートレス
2人はともに1976年生まれの38歳。ショーンさんは金融を学んだ後、欧米のITやメディア関連業界を渡り歩く。勤務先の企業が買収されたことを契機に起業を決意。友人でジル スチュアートなど有名ブランドのデザイナーとして働いていたモニカさんに声をかけ、2007年に事業を立ち上げた。ブランド名は海(Sea)が好きなショーン(Sean)さんから語呂合わせしたものだ。
ビジネスに精通したショーンさんは、モニカさんに教わりながらデザインも手がけるようになり、事業を積極展開。英国、ロシアなど欧州、香港などアジアにも進出した。それが08年のリーマン・ショックを乗り切る原動力になったという。「米国内の売り上げが落ちた分を海外で相殺できた。米国のみの展開だったら難しかった」と当時を振り返る。
危機を乗り切った後、事業がさらに拡大するとともにアイテム数も増えた。12年頃はワンピースが全体の6、7割を占め、ガーリーなデザインが主流だった。次第にトップスとボトムス、パンツなどアイテムが増えていく。コットンなどカジュアルな素材も使うようになった。その結果、現在の「エッジーでエフォートレス」なテイストに行きついた。