7月8日、フランス・ストラスブールで開かれたEUの欧州議会で演説するギリシャのアレクシス・チプラス首相=2015年(ロイター)【拡大】
各国の国民感情に配慮
ユーロ圏の財務相と首脳が7日、ベルギーの首都ブリュッセルに続々と集まった。ギリシャから示される再建策を吟味し、支援再開につなげる重要な会議に出席するためだ。しかし、ギリシャ側から詳細な再建策は示されなかった。口頭での説明はあったが、期待を裏切られた首脳会議は「冷めた夫婦関係を何とか守ろうとしている様子だった」(外交筋)という。
ドイツのメルケル首相は「現段階では交渉再開の条件が満たされていない」と不快感を表明。ユンケルEU欧州委員長は「私は望まないが、ギリシャ政府がなすべきことをしなければ、ユーロ圏離脱は避けられない。われわれには離脱の詳細なシナリオがある」と警告した。
チプラス政権の発足で再延長された支援は6月30日が期限だったが、チプラス氏が突如表明した国民投票の実施により失効。詳細な再建策が提示されず結論は見送られ、12日にEU全28カ国の緊急首脳会議で最終決断を下すことになった。ギリシャ側は首脳会議などで終始、融和姿勢を貫いたが、EU側の我慢は限界に達していた。