名古屋場所へ向け稽古する大関豪栄道(ごうえいどう)=2015年7月8日、愛知県丹羽郡扶桑町の境川部屋宿舎(共同)【拡大】
大相撲の大関豪栄道(ごうえいどう)が悲壮な決意で名古屋場所(12日初日・愛知県体育館)へ臨む。夏場所で横綱白鵬を破った際に左肩を骨折し、残り2日間を休場。申し合いは6日に再開したばかりで、試練の土俵へ向けて急ピッチの調整を続けている。
8日は愛知県扶桑町(ふそうちょう)の境川部屋で平幕佐田の海と続けて27番取り「休場という選択肢はないが、相撲勘が戻っていない。出る以上は言い訳できないし、場所に入ったら思い切りやるしかない」と出場への覚悟を示した。
豪栄道は3月に右肩を痛め、両肩に不安を抱える状態だ。この日も簡単に俵を割るなど6敗し「攻められた時に体が反応しない。ただやっていくうちに良くなると思うし、徐々に良くもなっている」と努めて前向きに話す。名古屋は1年前に大関昇進を決めた思い出の地。師匠の境川親方(元小結両国)は「強気に闘うしかない」と弟子の背中を押した。(SANKEI EXPRESS)