名古屋場所に向け稽古で汗を流す遠藤(右)=2015年7月1日、三重県鈴鹿市の追手風部屋(おいてかぜべや)宿舎(共同)【拡大】
春場所で左ひざに重傷を負った遠藤。手術を回避し、強行出場した夏場所は初日から6連敗後、盛り返して6勝を挙げたが結果は6勝9敗の負け越し。12日から始まる大相撲名古屋場所(愛知県体育館)での新番付は、3枚下がって東前頭12枚目になり、試行錯誤の調整が続く。
1日は三重県鈴鹿市の追手風部屋(おいてかぜべや)で15番の申し合い。十両の大栄翔(だいえいしょう)とは4勝3敗と、互角の内容だった。頭をつけて愚直に前に出る姿勢を示しつつ、出足の力強さには課題を感じさせた。
本人は報道陣の問い掛けに応じず引き揚げた。師匠の追手風親方(元幕内大翔山(だいしょうやま))は「まだ本調子じゃない。(先場所からの)3場所ぐらいで何とか本来の相撲が取れればいい」と長い目で見守る構えだ。