メキシコ市で行われたウーバーに対する取締強化を当局に要求するデモで、自分の車両のリアガラスに「出ていけウーバー」と書く既存業者のドライバー。この日、1000台以上の抗議タクシーが幹線道路を封鎖した=5月25日(ロイター)【拡大】
日本でも、東京都心で昨年3月からMKタクシーなどのタクシー会社と提携してサービスを開始しており、その企業価値は40億ドル以上に上っている。ウーバー自身は「運送業者」を名乗っておらず、あくまでも客とドライバーとの間の「情報仲介業者」という立場を強調しているのがミソだ。
新規参入激増、台数倍に
東京では既存の業者と提携しているため、トラブルなどは起きていないが、これはむしろ例外的なケースで、これまでにパリ、リオデジャネイロ、メキシコ市など各地で営業停止を求めるデモが起きている。背景には、日本ほど参入から増車・減車に至るまで細かい規制がある国は少なく、名ばかりの許可制で新規参入できたり、白タクが公然と横行しているという事情がある。
メキシコ市の場合も、参入は届け出だけで可能で、白タクも多い。ウーバーはメキシコ市では業者と提携せず、独自にドライバーを募集して参入したため、白タクが激増し、2年でタクシー台数は2倍に膨れ上がってしまった。この半数の約14万台がウーバー傘下だ。