12年の前回大統領選で、共和党のミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事(68)はヒスパニック票を27%しか獲得できず、71%のバラク・オバマ大統領(53)に大きく水を開けられた。プリーバス氏はマイノリティー(少数派)層からの不人気に危機感を抱き、支持獲得のための改革を実行に移してきた。トランプ氏の発言はせっかくの努力を水泡に帰させるものだった。
民主にも「トランプ現象」
一方、民主党でも最低賃金を時給15ドル(約1800円)に引き上げろと主張しているサンダース氏が注目されている。来年の予備選・党員集会で初戦となるアイオワ州で行われたキニピアック大学の世論調査で33%の支持を集めたからだ。
確かにRCPの平均ではクリントン氏62.8%に対してサンダース氏14.3%で、全米でみればクリントン氏が圧倒している情勢に変わりはない。ただ、サンダース氏への支持の背景には環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など自由貿易の進展によって雇用の場が失われることへの白人中間層の不安があるとみられ、「トランプ現象」と共通する部分がある。