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「歓喜の一瞬」 冥王星の接近観測成功 (1/3ページ)

2015.7.16 07:00

米無人探査機「ニューホライズンズ」の管制室があるジョンズ・ホプキンス大応用物理学研究所で、冥王星に最接近したことを伝える“号外”を持ち喜ぶNASA(米航空宇宙局)のメンバー=2015年7月14日、米メリーランド州(NASA提供、AP)

米無人探査機「ニューホライズンズ」の管制室があるジョンズ・ホプキンス大応用物理学研究所で、冥王星に最接近したことを伝える“号外”を持ち喜ぶNASA(米航空宇宙局)のメンバー=2015年7月14日、米メリーランド州(NASA提供、AP)【拡大】

  • 最接近の1日前に撮影された冥王星(左)と衛星のカロン(NASA提供・AP)

 米航空宇宙局(NASA)の無人探査機ニューホライズンズが、太陽系の最も外側にある準惑星、冥王星に最接近し人類初の観測に成功した。14日午後8時52分(日本時間15日午前9時52分)、探査機から地球に成功を知らせる信号が届いた。2006年1月の打ち上げから9年半かけ48億キロを旅した。冥王星の上空1万2500キロを時速5万キロもの猛スピードで通過した「一瞬」に撮影・観測したデータを今後16カ月かけて地球に送信。神秘のベールに包まれていた冥王星の成り立ちのほか、太陽系誕生を解き明かす新発見が期待されている。

 「全惑星」に探査機

 「歓喜の瞬間だった」。ニューホライズンズ計画の主任研究員の、アラン・スターン博士(57)は、最接近をこう表現して喜んだ。信号は、実際に最接近してから13時間後に送られてきた。博士は「われわれは50年前のケネディ大統領の時代に始まり、今日のオバマ大統領の時代まで続く太陽系の初段階の探査を完了した」と、その意義を強調した。

 冥王星は、探査機が打ち上げられた7カ月後に、惑星から準惑星に格下げされたが、今回の接近観測で人類は、それまで9つあった惑星すべてに探査機を送り込んだことになる。

16カ月かけ送信

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