白鵬(右)のパレードでは旭天鵬(きょくてんほう、左)が旗手を務めた=2015年7月26日、愛知県名古屋市中区の愛知県体育館(森本幸一撮影)【拡大】
大相撲名古屋場所千秋楽は26日、愛知県体育館で行われ、白鵬が鶴竜(かくりゅう)との横綱対決を寄り切りで制し、14勝1敗で2場所ぶりに賜杯を獲得した。最多優勝記録は35度に伸びた。
2横綱2大関を破った関脇栃煌山(とちおうざん)が2度目の殊勲賞を受賞し、4度目の敢闘賞の嘉風(よしかぜ)は自己最高の12勝をマークした。
本割で勝てば、優勝。負けても優勝決定戦がある。白鵬は1差リードで迎えた千秋楽結びの鶴竜との横綱対決に「思い切って臨めた」という。
巻き替えの応酬で、ともに得意とは逆の左四つ。鶴竜の寄りを2度こらえ、右外掛けにも体勢は崩れない。低い姿勢を保ったまま逆襲の寄り。両まわしを力強く引きつけ、寄り切った。
「新大関(照ノ富士)をはじめ、若手力士がたくさん出てきた。そこでの優勝は一つの壁になれたのではないか」。世代交代が進むことを許さなかった。