2015年4~6月期決算を発表するトヨタ自動車の大竹哲也常務役員=2015年8月4日、東京都文京区(宮川浩和撮影)【拡大】
15年上期(1~6月)の世界販売では、4年ぶりに独フォルクスワーゲン(VW)に首位を奪われた。北米頼みが鮮明となるなか、国内と中国をはじめとする新興国での販売の立て直しが持続的成長のカギとなる。
都内で会見した大竹哲也常務役員は世界販売について「北米は堅調だが、日本やアジアは減少している」と述べた。
4~6月期のグループ販売台数は211万4000台で、前年同期から12万7000台の減少。営業利益の増益額は、円安による押し上げ効果(1450億円)の半分以下の632億円にとどまり、販売減が足を引っ張った。
唯一好調な北米は原油安や景気回復を追い風にピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)の販売が伸び、前年より約2万台増加した。需要を取り込もうと、カナダ工場に約400億円を投じて設備を増強し、年内に高級SUVの生産を開始する計画だ。
一方、お膝元の国内は今年4月の軽自動車税増税などで、傘下のダイハツ工業の販売が苦戦し、グループで3万6000台減少。新興国では高いシェアを維持してきたインドネシアやタイが景気減速の直撃を受け、アジア全体で5万7000台落ち込んだ。