2015年4~6月期決算を発表するトヨタ自動車の大竹哲也常務役員=2015年8月4日、東京都文京区(宮川浩和撮影)【拡大】
中国に新工場
世界最大市場の中国も懸念材料だ。足元の販売は前年を上回り、年間110万台達成に自信を見せるが、経済成長の鈍化に加え、上海株下落による購買意欲の低下も避けられない。値下げ競争が激しくなっており、大竹氏は「収益は楽観を許さない」と危機感を示す。
トヨタはこの日、中国・天津の既存工場の生産を17年に打ち切り、約590億円を投じて新工場を建設すると発表した。18年半ばに稼働予定で、生産能力は年10万台とやや減少するが、需要の変動に柔軟に対応できる設備にして競争力を高める狙いがある。
5月には東南アジアで新興国向け戦略車を投入したほか、国内では、年後半に主力ハイブリッド車(HV)「プリウス」の全面改良も予定しており、北米頼みからの脱却を急ぐ考えだ。