六回に勝ち越しのホームに滑り込む広島新庄の遠目塚=2015年8月7日、兵庫県西宮市・甲子園球場(共同)【拡大】
第97回全国高校野球選手権大会第2日は7日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、広島新庄、九州国際大付(福岡)東海大甲府(山梨)花巻東(岩手)が2回戦に進出した。
広島新庄は同点とされた直後の六回に2点を勝ち越し、霞ケ浦(茨城)との初出場校対決を制した。広島勢は春夏通算200勝目。九州国際大付は六回に6長短打で5点を奪い、鳴門(徳島)に快勝。東海大甲府は八回に福武の適時打で勝ち越し、静岡との打撃戦を制した。二回にエース高橋の2点適時打で先制した花巻東は春夏通じて初出場の専大松戸(千葉)を破った。
九回2死二、三塁のピンチを中飛で切り抜けると、広島新庄の迫田監督の胸に万感の思いがこみ上げた。広島大会で3年連続決勝に進み、ようやく果たした夏の甲子園出場。聖地に刻んだ勝利に「この1勝は非常に感慨深い。選手に勇気を与えたと思う」と遠くを見るように一息ついた。
序盤のリードを五回までに追い付かれても動じなかった。直後の六回には連打で好機をつくり、二ゴロ野選で勝ち越す。1番杉村は変化球を右前打して追加点を挙げた。