全国戦没者追悼式で黙祷される天皇、皇后両陛下=2015年8月15日、東京都千代田区北の丸公園の日本武道館(長尾みなみ撮影)【拡大】
70回目となる終戦の日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。追悼式には、天皇、皇后両陛下ご臨席のもと、安倍晋三首相や戦没者遺族5327人が参列。戦争の犠牲となった軍人・軍属約230万人、一般市民約80万人の計約310万人の冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。
初めて盛り込み
安倍首相は式辞で「(平和と繁栄は)皆様の尊い犠牲の上に、その上にのみ、あり得たものだということを、私たちは片時も忘れません」と戦没者に哀悼の意を示し、「歴史を直視して、常に謙抑(けんよく)を忘れません」と誓った。
その後、正午の時報を合図に黙祷(もくとう)がささげられ、天皇陛下が「ここに過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省と共に、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い(ます)」とお言葉を述べられた。天皇陛下がお言葉の中で「さきの大戦に対する深い反省」との文言を盛り込んだのは初めて。
父がニューギニア島で戦死した大阪府松原市の野間征子(ゆきこ)さん(73)は遺族代表として「次世代の人たちに、戦没者が遺(のこ)された尊い教訓、平和のありがたさをしっかり伝え、世界の安定平和にむけて、たゆまぬ努力をいたします」と追悼の辞を述べた。