全国戦没者追悼式で黙祷される天皇、皇后両陛下=2015年8月15日、東京都千代田区北の丸公園の日本武道館(長尾みなみ撮影)【拡大】
「国民の意識」も
天皇陛下は全国戦没者追悼式のお言葉の中で、初めて「さきの大戦に対する深い反省」に言及された。戦後70年に当たり、激戦地のパラオ共和国などで「慰霊の旅」を果たしており、「集大成」(側近)といえる追悼式の場で平和への思いを改めて示された。
これまでのお言葉でも、陛下が「深い反省」の文言を使われたことはある。
平成4(1992)年に天皇として初めて中国を訪れた際の晩餐(ばんさん)会で「戦争を再び繰り返してはならないとの深い反省にたち」と触れ、6年に韓国の金泳三(キム・ヨンサム)大統領を迎えての宮中晩餐会では「過去の歴史に対する深い反省の上に立って」と話された。
戦後50年だった7年の全国戦没者追悼式では「戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い」との一文を初めて盛り込み、その後も踏襲されている。
13年以降の追悼式では同じお言葉を繰り返してきたが、今年は「戦争の惨禍」の前に「深い反省」のくだりを加え、戦後の平和と繁栄に触れた部分では、新たに「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ」との表現を用いられた。
側近は「節目の年に、平和への変わらぬ思いを強調されたかったのだろう」としている。(SANKEI EXPRESS)