日本の朝鮮半島統治からの解放70年を祝う「光復節」記念式典で万歳三唱する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(中央)。中国が求める北京・天安門広場での「抗日戦争勝利70年記念」軍事パレードへの出席は、頭が痛い懸案のままだ=2015年8月15日、韓国・首都ソウル(共同)【拡大】
【国際情勢分析】
中国政府が海外の要人を招いて北京・天安門広場で「抗日戦争勝利70年記念」の大規模軍事パレードを行う9月3日が迫ってきた。参加を決めた主な国の首脳が、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(62)ぐらいしかいない状況の下、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(63)が出席するかどうかが関係各国のメディアで注目された。韓国は近年、中国と経済関係を深める半面、安全保障面で重要な地位を占める米国とも良好な関係を維持する必要があるからだ。
米中の顔色うかがう
「地域の緊張が高まる中、世界のリーダーたちは、もし姿を見せれば、反日感情を広めそうな行進に列席したところを写真に撮られると理解している」
米紙ワシントン・ポストの記事(電子版、8月12日)は、多くの西側諸国の首脳が軍事パレードへの出席を見合わせるとみられている現状を踏まえ、こう指摘した。
一方でワシントン・ポストは、朴氏がパレードに参加すれば、国際的な信用を付与できることから、中国にとって望ましい結果になるという中韓問題の専門家の見方も伝えた。