将棋棋士、羽生善治(はぶ・よしはる)四冠=2014年10月21日、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)【拡大】
将棋の第56期王位戦七番勝負の第4局が18、19の両日、福岡市の「ホテル日航福岡」で行われ、83手で先手の羽生善治(はぶ・よしはる)王位(44)=棋聖・名人・王座、写真=が挑戦者の広瀬章人(あきひと)八段(28)に勝ち、対戦成績を3勝1敗とした。
これで羽生四冠の通算勝利数は1321勝(510敗・2持将棋)となり、同数で並んでいた加藤一二三(ひふみ)・九段を抜いて歴代単独2位に躍り出た。歴代1位は大山康晴(やすはる)十五世名人の1433勝。
1985年に史上3人目の中学生棋士としてプロデビューした羽生四冠は、96年に史上初の7冠を達成した。
通算タイトル数は歴代最多の92期を獲得している。
羽生四冠は「(単独2位となり)目標にしていたわけではなかったが、そうなってよかったと思う。(1位の1433勝は)途方もない記録だが、それを目指して頑張っていきたい」と語った。(SANKEI EXPRESS)