バンクシーが開業したテーマパーク「ディズマランド」に展示されている、「パパラッチに追われて横転した、馬車とシンデレラの死体」のオブジェ=2015年8月20日、英国・ウェストン・スーパー・メア(ロイター)【拡大】
馬車から投げ出され、パパラッチに囲まれるシンデレラ、焼け落ちたシンデレラ城…。ダークでシュールなテーマパークが英国の寂れた海沿いの町に出現した。神出鬼没の覆面ストリートアーティストとして世界的に知られるバンクシーが手がけたもので、その名も「Dismaland(ディズマランド)」。「陰鬱な」「陰気な」などを意味する英語「Dismal(ディズマル)」に引っかけ、米ディズニーランドをこき下ろしており、反権力を掲げ現代社会を風刺するゲリラ的芸術活動を展開してきたバンクシーの真骨頂が発揮されている。
商業・拝金主義バッサリ
「このテーマパークは『テーマパークというものは、より大きなテーマを掲げるべきだ』ということをテーマにしたテーマパークだ」
欧米メディアによると、バンクシーは20日、ディズニーランドに象徴される商業・拝金主義的な現代のテーマパークを皮肉るこんな声明を発表した。
声明は「子供にはふさわしくない家族向けのテーマパーク。芸術、娯楽、そして初歩レベルのアナキズム(無政府主義)の祭典である」と、風刺や反骨を信条とする彼らしい言葉でパークの特徴を説明している。