南北高官協議が衝突回避で合意したことを報じる街頭テレビに見入る、韓国の人々。今後の関係改善への期待が高まるが、一方で警戒論も根強い=2015年8月25日、韓国・首都ソウル(AP)【拡大】
まだ早い祝杯
ハンギョレの社説(25日)は、「今回の合意はまず軍事的緊張解消の新たな枠組みを作ったという点で意味深い」と評価し、さらに「合意は“チキンゲーム”の様相を呈した“強対強”の対決を抑制するのに一定の効果があるものとみられる」と分析している。一方、「今回の合意で与党の一部では“原則の勝利”が語られている。概して対北強硬対応が奏功したという意味に解釈される。だが、これは未熟な発想だ」とし、「合意結果がどちらに有利かで一喜一憂するより、相互信頼構築と安定した南北関係の構築を先に進めなくてはならない」と展望した。
朝鮮日報のコラム(26日)でも、「合意文書が発表されると、すぐ与党幹部らが『大統領が掲げる原則と信念の勝利』などと騒ぎ始めている。今から祝杯をあげていると、骨折り損に終わる可能性が高いことを忘れず、政府には今度こそ賢明な対応を期待したい」と、韓国政府に自重を求めた。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)