韓国の情報機関、国家情報院は13日、北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(国防相)が4月30日ごろに反逆罪に問われ粛清されたと報告した。銃殺されたとの情報があるという。非公開の国会情報委員会で明らかにした。
玄氏は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の側近で軍総参謀長も務めるなど軍要職を歴任した実力者。金第1書記の視察にもたびたび同行していた。北朝鮮では高官を見せしめに粛清する「恐怖政治」が行われているとの見方があり、権力基盤の不安定さを指摘する声も出ている。
報告などによると、玄氏は4月24、25日の軍幹部大会で居眠り。金第1書記の指示に従わなかったり、言い返したりしたこともあったとして「不敬」と見なされ、反逆罪に問われた。平壌にある軍の学校の射撃場で、高射機関銃により公開処刑されたという。
一方、粛清された人物の姿は通常、北朝鮮の公式的な映像から削除されるが、5月に入り朝鮮中央テレビが放映した金第1書記の記録映画に玄氏が映っているという。また粛清に関する公式発表もなく、国情院が情報の分析を進めている。