唯一指導体系を確立する目的で定められた朝鮮労働党の「十大原則」は、憲法よりも重視される。十大原則は「偉大なる金日成同志と金正日同志の権威、党の権威を絶対化し、決死擁護しなければならない」などと規定。国情院は、玄氏がこの原則に違反し粛清されたとしている。
こうした幹部らの粛清は、金第1書記が直接指示しているとの見方がある一方、朝鮮労働党の人事を担う組織指導部や治安機関の国家安全保衛部が主導しているとの説もあり、決定過程の実態は不明だ。北京の消息筋は、玄氏を快く思わない勢力が「居眠り」などにかこつけて粛清されるよう仕向けた可能性を指摘する。
国情院関係者は「金第1書記が幹部に対する不信感を強め、恐怖政治を進めている」とも指摘。ただ相次ぐ粛清による「恐怖政治」が引き起こす不満や反発が政治勢力化する可能性については否定的だ。(共同/SANKEI EXPRESS)