北朝鮮による米映画会社へのサイバー攻撃は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の側近で工作機関「偵察総局」トップの金英哲(ヨンチョル)総局長が直接、指示した疑いが強いことが7日、中朝関係者らへの取材で分かった。正恩氏の“軍師”を自任する英哲氏が「北朝鮮の攻撃だとはばれない」と押し切り、正恩氏が黙認したという。一方で、米政府の制裁など国際的孤立を招く英哲氏の強硬路線には、政権内でも不満がくすぶる。
好戦的かつ論理的
金正恩氏を揶揄(やゆ)する映画を制作したソニー・ピクチャーズエンタテインメントへの昨年11月下旬のハッキング事件では、米政府が「北朝鮮の犯行」と断定、関与が疑われる偵察総局や英哲氏を含む3団体と10人に今年1月制裁を科した。
犯行の背景について米当局は明かさなかったが、最近、偵察総局の幹部が「英哲氏が昨年11月に直接、ハッキングを指示した」と中朝関係者に証言した。英哲氏が「米国は偵察総局の攻撃だとは技術的に確認できない」と強硬に主張し、実行されたという。