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【野口裕之の軍事情勢】アンポ法案は「とりま廃案」 中国を利するアンポ反対デモごっこ (4/5ページ)

2015.9.7 06:00

国会前で行われた安全保障関連法案に反対するデモ。国家権力が「安全」を「保障」してくれる、お気楽な「半官半民デモ」は、「お花畑」のようにも見えた=2015年8月30日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)

国会前で行われた安全保障関連法案に反対するデモ。国家権力が「安全」を「保障」してくれる、お気楽な「半官半民デモ」は、「お花畑」のようにも見えた=2015年8月30日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)【拡大】

 わが国の安保関連法案は抑止力強化を目指す、小欄が不満に思うほど自制を効かせ過ぎの体系で、「戦争法案」と呼びたいのなら矛先が違う。中国が施行した《国防動員法》&《国家安全法》はヒト・モノ・カネの強制徴用を可能にする正真正銘の戦争完遂法だ。危機・戦争にのぞみ、需要を遅滞なく満たさなければ、徴兵はじめ車両やパソコン…など企業や個人の資産が召し上げられる。交通や情報の流通も全面遮断、資産・預金凍結も断行される。外国の企業・個人も標的で、日中衝突となれば、在留邦人の出国が禁じられ人質となる危険さえ伴う。

 左翼の修正第2弾に期待

 中国の核爆弾は「良い爆弾」で、米国の核爆弾は「悪い爆弾」だと信じるのは勝手だが、左翼のご都合主義は見苦しい。例えば、左翼系政治家・法学者の多くが自衛隊や安保条約に正面切って反対を唱えなくなった。日本を焦土化されようが友好国に助けを求めず、専守防衛の範囲内で武器を取る自衛隊は「良い自衛隊」だと認める憲法解釈修正を、左翼が事実上行った証左である。ところが、自らは棚に上げ、政権による集団的自衛権の限定的行使容認は「解釈改憲」だと批判する。

 絵に描いた如き鮮やかなる曲学の徒らの成れの果てではあるが、節操の無さに期待もしている。日本防衛目的で友好国と協力、国際の安定に向けても武器を取る自衛隊が「良い自衛隊」になる、修正第2弾も時間の問題だろう。

デモを楽しむ「ヘソ出し女子大生」&「とりま女子高生」

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