支持者の求めに応じて、一緒に写真に収まる元神経外科医のベン・カーソン氏(左)。来年の米大統領選をめぐって乱立状態の共和党候補たちの中で、支持率が2位に浮上し、「静かな台頭」ぶりをみせている=2015年8月27日、米アーカンソー州リトルロック(AP)【拡大】
米国南部のメキシコとの国境に不法移民を防ぐため「万里の長城」を築き、中国や日本との貿易不均衡を正すという政府の介入を前提とするトランプ氏の主張は、「小さな政府」を志向する茶会の理念と相いれない。だが、不法移民の排斥を主張するポピュリストの側面が支持につながっているようだ。
トランプ氏がいうように、米モンマス大学(ニュージャージー州)の世論調査によると、共和党支持層のうち茶会系の36%がトランプ氏を支持すると答えてトップに立ち、2位の元神経外科医、ベン・カーソン氏(63)の19%、3位のテッド・クルーズ上院議員(44)の17%を上回った。
茶会系の後押しで当選したクルーズ氏は、オバマ政権の医療保険制度改革(オバマケア)に反対する21時間超の演説で13年秋の政府機関閉鎖につなげた「茶会の寵児(ちょうじ)」。そのクルーズ氏もトランプ氏への追い風は無視できず、さまざまな政策で共同歩調を取る戦略をとっている。