参院本会議の問責決議案で、一人牛歩戦術を行い投票を行った後、安倍晋三(しんぞう)首相(左)に対して手を合わせるという行為を行った生活の党と山本太郎となかまたちの山本太郎氏(右下)=2015年9月18日午後、国会・参院本会議場(斎藤良雄撮影)【拡大】
《「乱闘」「茶番劇」…米中韓も大きく報道》
米国や中国、韓国各紙は18日、参院平和安全法制特別委員会で17日に行われた安全保障関連法案の採決が混乱する写真を1面に掲載し、大きく報じた。
ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)は「日本の政治家の平和主義をめぐる闘い」と国会の混乱ぶりを報道。ニューヨーク・タイムズ(国際版)も「日本の国会で乱闘」の見出しで伝えた。
中国各紙も1面で、与野党議員がもみ合う写真とともに「国会での乱闘だ」「茶番劇」「安倍政権が民意を無視した」といった見出しで大きく報じた。
中国国内では民衆による抗議デモは当局の弾圧対象となっているにもかかわらず、この日、ほとんどの中国はメディアは、国会前の抗議デモを好意的に取り上げている。
韓国各紙も採決の混乱ぶりを、「日本が早ければ今日にも『戦争ができる国』になる」(東亜日報)との見出しとともに、1面に写真を掲載するなどした。(北京 矢板明夫、ソウル 名村隆寛/SANKEI EXPRESS)