自民党総裁に無投票で再選され、記者団の質問に答える安倍晋三(しんぞう)首相(中央)=2015年9月8日午前、首相官邸(共同)【拡大】
官房副長官人事に注目
岸田氏も、動き出している。
今回の総裁選をめぐっては、岸田氏率いる岸田派は混乱した。師弟関係にあり、岸田派名誉会長の古賀誠元幹事長が野田氏を支援したのだ。古賀氏は岸田派の若手議員に野田氏の推薦人になるよう要請していたともされ、岸田氏は引き締めに躍起になった。告示前日の7日夜も同派の若手議員を都内の日本料理店に集めて、野田陣営へ参加しないよう、最後まで説得を続けた。
岸田氏は、その古賀氏を今月15日、東京都内の個人事務所に訪ねて会談し、「引き続きご指導いただきたい」と述べて和解を演出した。そこには、依然として自民党内に一定の影響力を持つ古賀氏との関係を早期に改善しておくことで、次の次の総裁の座を引き寄せたいとの思惑がにじむように見える。
野田氏も出馬断念を表明した8日の記者会見で、次回総裁選について「今後については、いろいろ学び直し、その都度その都度、決断したい」と述べて、含みを残している。