誕生日を祝う歌「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」をめぐり、著作権を主張する企業に映画製作者らが歌詞の著作権の無効確認や支払った使用料の返金などを求めていた訴訟で、米ロサンゼルスの連邦地裁は22日、著作権は無効とする判決を下した。「世界で最もよく歌われている英語の楽曲」(ギネスブック認定)でありながら、著作権がからむため、これまで映画やテレビドラマでは意外にもあまり歌われてこなかったが、判決では楽曲は「すでにパブリックドメイン(公有財産)である」と断定。原曲が誕生してから120年以上を経て、著作権料なしで、晴れて大声で公の場でも歌えるようになりそうだ。
1500ドルに違和感
著作権無効などを訴えていたのは、「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」をテーマにしたドキュメンタリーを製作していた米映画製作会社「グッド・モーニング・トゥー・ユー・プロダクションズ」(GMTY)と音楽家ら。