ロサンゼルスで75歳の誕生日を祝う元ビートルズのリンゴ・スターさん(中央)。著作権がからむため、テレビ等での報道が想定される著名人の誕生日イベントではこれまで、「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」の歌唱は敬遠されてきた=2015年7月7日、米カリフォルニア州(ロイター)【拡大】
米紙ロサンゼルスタイムズなどによると、製作に当たってGMTYは、楽曲の著作権を主張する米音楽産業大手ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)の音楽出版社「ワーナー・チャペル・ミュージック」から、1500ドル(約18万円)の支払いを求められ、応じなければ著作物の違法使用として1万5000ドル(約180万円)を請求すると通知された。「金額の問題ではなく、理不尽さを感じた」という製作スタッフらは、2013年6月に法廷闘争に踏み切った。
1893年に原曲
「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」は、1893年に米ケンタッキー州のミルドレッド・ヒルとパティー・ヒルの姉妹が作詞・作曲した「グッドモーニング・トゥー・オール」という幼稚園児向けの楽曲が元になっている。歌詞中のグッドモーニングの部分がハッピーバースデーに置き換えられ、「誕生日を祝う歌」として米国はもとより世界中で愛唱されてきた。
ヒル姉妹は1935年になって「ハッピーバースデー」バージョンで、楽曲の著作権を登録。その権利を受け継いだとされる会社をワーナー・チャペルが88年に買収し、著作権料を得てきた。著作権収入は年200万ドル(約2億4000万円)程度とされ、映画やドラマで5~10秒歌う場面があるだけで100万円近い著作権料が生じるため、特段の必要がなければ使用は敬遠されてきた。