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実走中に測定、VW不正暴く 米地方大「弱小チーム」に脚光 (1/3ページ)

2015.9.26 00:00

 世界中を揺るがしている独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)による排ガス規制逃れの不正を暴いたのが、米国の地方大学の弱小研究チームだったことに驚きの声が広がっている。独自開発した走行中の車の排ガスの成分を測定できる小型装置を使用。施設内での疑似走行試験では規制基準をクリアしているのに、実際の走行中は基準を大きく超えていることが判明し、規制をくぐり抜ける違法ソフトを搭載していることを突き止めた。昨年5月に試験結果を公表し米当局が調査に乗り出した。チームの責任者は「1年半も前の試験結果がこんな重大事になるなんて」と自身も驚いている。

 お手柄をあげたのは、米東部ウェストバージニア大学の「代替燃料エンジンと大気汚染物質センター(CAFEE)」に所属する5人のチーム。先週の不正発覚直後からロイター通信や米自動車雑誌カー・アンド・ドライバー(電子版)などの米メディアが大きく伝えた。

 NPOから助成金

 「われわれの一連のテストが、おぞましいものを白日にさらしたんです」

 チームを率いる技術者、ダニエル・カーダー氏(45)は米メディアにこう語った。

違法ソフトを解明

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