家庭内暴力(DV)で有罪判決を受けたことを理由にオーストラリア政府からビザ発給を拒否されている米人気歌手クリス・ブラウンさん=2015年6月7日、米ニュージャージー州イースト・ラザフォード(AP)【拡大】
12月にオーストラリアの主要4都市で公演を予定しており、28日からチケットを発売した米人気歌手、クリス・ブラウンさん(26)に対して、オーストラリア政府が入国ビザの発給を拒否していることがわかった。2009年、カリブ海のバルバドス出身の女性歌手で元恋人のリアーナさん(27)へのDV(家庭内暴力)で有罪判決を受けた過去が問題視されたのだ。オーストラリアではDVで女性が亡くなるという痛ましい事件が後を絶たず深刻な問題となっている。ブラウンさんへの対応は15日に新首相に就任したマルコム・ターンブル氏(60)が掲げるDV撲滅に向けた最初のアクションとして注目されている。
予定通りチケット発売
9月27日付豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド(SMH)や英紙ガーディアン(いずれも電子版)などによると、ピーター・ダットン移民・市民権相(44)がブラウンさんに入国ビザ申請を拒否する旨を25日夜、文書で正式通知したと説明。「わが国が彼に入国ビザを与えねばならない理由などを彼自身が説明するために、28日間の猶予を与えた」と明かした。
ブラウンさんは12月、シドニー、メルボルン、ブリスベーン、パースの4都市で公演を予定しており、ビザが発給されなければ当然、公演はキャンセルとなり大損害を受ける。しかし、当人はビザ発給に自信があるのか、チケットは当初予定通り、28日正午から売り出された。