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声失っても「命あれば」 つんく♂さん闘病書き下ろし (1/3ページ)

2015.9.29 07:00

パソコンを使い、通信無料アプリLINE(ライン)でインタビューに答えるつんく♂さん=2015年9月17日、東京都新宿区の新潮社(共同)

パソコンを使い、通信無料アプリLINE(ライン)でインタビューに答えるつんく♂さん=2015年9月17日、東京都新宿区の新潮社(共同)【拡大】

 喉頭がんで声帯を摘出した音楽プロデューサー、つんく♂さん(46)が、手記「だから、生きる。」(新潮社)を出版、インタビューに答えた。著書は、手術を決断した経緯や家族への思いを丁寧に書き下ろした力作。声を失ったボーカリストのありのままの思いを明かした。

 食道発声法取り組む

 「声帯はなくなるけれど、命がひとまずあればやるべきことはやれる」。東京都内で行ったインタビューで、つんく♂さんは無料通信アプリLINE(ライン)を使って、摘出に踏み切ったときの心境を吐露した。

 4月に開かれた母校の近畿大の入学式で声帯摘出を公表。現在は、歌手、クミコさんが歌う「うまれてきてくれて ありがとう」を作曲するなど精力的に仕事をこなしながら、声帯の代わりに食道を振動させて声を出す「食道発声法」の習得に取り組んでいる。

 「週に1回行くか、行かないかぐらいの訓練。(指導者に)順調に進んでいると言ってもらっていて、静かであれば子供ともそれなりの会話になっています」。苦しみを乗り越え、再び歩き始めたつんく♂さんの表情は穏やかだ。

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