パソコンを使い、通信無料アプリLINE(ライン)でインタビューに答えるつんく♂さん=2015年9月17日、東京都新宿区の新潮社(共同)【拡大】
「役に立てば」
喉頭がんが発覚したのは昨年2月。数年前から違和感があったものの定期健診で異常は見つからず、青天の霹靂(へきれき)だった。
「僕に限ってそんなに悪いことが起こるわけがないと思っていた。最初は(頭の中が)真っ白でした」
放射線治療に耐え、約7カ月後に「完全寛解」と発表。だが再びがんが見つかり、自身がプロデュースしてきた人気グループ「モーニング娘。」の米ニューヨーク公演を見届けた後の昨年10月に声帯を摘出した。
つんく♂さんは「1回目に行った治療で治らなかったし、次は施しようがなくなるのではないか。そんな恐怖心の中で摘出を選ぶしかなかった」と振り返る。手記を書くことにしたのは「この病気の過程で気が付いたことを書いて、少しでも世の中の皆さんの役に立てれば」との思いからだ。