パ・リーグのCS争いで存在感を増しているロッテの内竜也(うち・たつや)=2015年(共同)【拡大】
クライマックスシリーズ(CS)進出を懸け、西武と3位争いを繰り広げるロッテで、25日に2年ぶりのセーブを挙げた内(うち)が注目されている。
抑えの西野が34セーブ目を記録した23日の楽天戦で左足甲を骨折。チームの窮地で代役に指名された。25日に3点リードの九回を3人で片付けると、27、28日にも投げ3セーブ。「西野がいないのは仕方ない。点を取られちゃいけないのは一緒」との一心でマウンドに立つ。
実績は申し分ない。2010年の日本シリーズでは4試合、計8回を無失点で優秀選手賞を獲得。12、13年も防御率1点台の好成績を残した。一方で右肘や右足首の故障を抱え、手術を繰り返した。抑えの座について「けがさえなければ、そこを争える立場にいたと思っている」と強い自負をのぞかせる。
今季、初めて出場選手登録されたのは8月23日で、登板は18試合にすぎず「体は大丈夫。ばっちりです」。30日からは最後の7連戦。背番号21が躍動する機会が増えるほど、ロッテのAクラス入りが近づく。(SANKEI EXPRESS)