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夏に出現 火星「塩水の川」 画像分析で「有力証拠」 生命発見に期待感 (2/3ページ)

2015.9.30 00:00

火星表面で見つかった、水が流れたとみられる黒っぽい筋(左)。塩分以外の鉱物を青で着色してある(NASA提供、共同)

火星表面で見つかった、水が流れたとみられる黒っぽい筋(左)。塩分以外の鉱物を青で着色してある(NASA提供、共同)【拡大】

 そこで、MROに搭載された小型分光器などの最新機器や先端技術を駆使して調べると、高濃度の塩水と判明。火星表面には、こうした黒い筋が4カ所あることも確認したという。

 火星は、夏場でも気温は氷点下20度程度。塩は液体が凍る温度を下げるほか、大気中の水蒸気を引きつけたり、気圧の低い状態での蒸発を防いだりする働きがあることから、水が存在できるとみられる。

 不毛の惑星ではない

 地球の砂漠でも、大気中の水蒸気が塩分に吸収されてできた水で、微生物が生きている例が確認されている。それだけに、研究者も一様に興奮気味だ。

 今回の研究成果は、28日に英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」に論文として発表された。チームの責任者であるオジャ氏は会見で「われわれは初めて、地球以外の星で水が流れていることを発見した」。

 NASAの惑星科学部長、ジム・グリーン氏も「火星は、これまで考えられていたような乾燥した不毛の惑星ではない」「特定の状況下で、液体の水が、火星で発見された」と成果を強調した。

人類の移住にも言及

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