中国は1日、建国66年の「国慶節(建国記念日)」を迎え、7日間の大型連休に入る。日中関係はなかなか改善せず、中国景気も悪化しているが、訪日旅行客は昨年の同時期に比べ4割増えるとの推計もあり、日本での“爆買い”は続きそうだ。日本の百貨店やコンビニエンスストア、飲食店などは訪日客向けのサービスの拡充を打ち出すなど、旺盛な需要を取り込もうと準備万端で待ち構えている。
品ぞろえ・人員を増強
免税売り上げが全体の約2割を占める松屋銀座店は30日、本館に隣接する別館に訪日観光客専用の施設「TOURIST Shop&Lounge」をオープンした。中国人観光客に人気の高いブランドの化粧品をそろえたほか、中国語や英語が話せる美容部員が常駐、専用の免税カウンターと休憩用ラウンジも設けた。「休憩もでき、丁寧な接客を受けて、買い物を楽しめる」(古屋毅彦本店長)ようにしたという。初年度は約4億1000万円の売り上げを狙う。