オリックス戦の六回、プロ野球最多記録のシーズン215安打を放ち、ボードを掲げファンの声援に応える西武の秋山翔吾=2015年10月1日、大阪市西区の京セラドーム大阪(共同)【拡大】
秋山にとって、今季は積み重ねた安打数とともに、胸を張れる数字がある。今季は2013年以来の全試合フル出場を果たすとともに、すべて1番打者として牽引(けんいん)した。「出塁することが自分の役割」を信条にする27歳にとっては、試合に常時出場して勝利につながる安打を刻むことが、モチベーションを高める原動力だったともいえる。
高打率を残す秋山にも苦しい時期は存在した。「4月は飛ばしたという感じがあって、5月上旬から中旬にかけてはその反動があった」と打ち明ける。調子を落とした際には試合後に室内練習場で打ち込むこともあったが、「しっかりと休むことも大事」と試合のない日は休養にあてた。メリハリのある体調管理が、今季の安打量産にもつながった。(SANKEI EXPRESS)