演技を終え、笑顔を見せる浅田真央(まお)=2015年10月3日、埼玉県さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナ(桐山弘太撮影)【拡大】
着氷と同時に大歓声と拍手がわき起こった。武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は健在だった。助走から跳びあがるタイミングまで「力の入れ具合をうまくコントロールできている。楽に跳べるようになった」との言葉通り、高く舞って出来映え点(GOE)でも加点を稼ぐ会心のジャンプだった。
表現力などの演技構成点も技術点とともに全体トップとなる高い評価を得た。滑らかなスケーティングに加え、スピンとステップはすべて最高難度のレベル4を獲得。非公認ながら、自己ベストに迫る高得点に「初戦としては、今までで一番良かった」と納得の表情を浮かべた。
約1年の休養を経ての復帰。若い選手の台頭で不安とも戦いながら、優勝した昨年の世界選手権の演技を「最低目標」に、5月から自分のペースで練習を積み重ねた。演技後の会場インタビュー。「お帰りなさい」と振られ、「ただいまです」と元気に答えた。スケート人生の「第2章」は笑顔で幕を開けた。(田中充/SANKEI EXPRESS)