福田投手は今季1軍の登板がないため、八百長行為はなかったが、球団は野球協約に抵触している疑いが強いとして熊崎勝彦コミッショナーに通報。NPBは背景を含めて事実を解明するため、調査委員会の初会合を開いた。有害行為と認定されれば、1年間の失格処分か、無期の失格処分となる。
熊崎コミッショナーは東京都内で記者会見し「現時点で反社会的勢力との関わりは報告されていない」と話したが、さらに調査するとした。野球協約で禁止されている野球賭博常習者との関わりについても解明する。
下村博文(しもむら・はくぶん)文部科学相は超党派のスポーツ議員連盟が検討を進めてきたスポーツ振興くじ(サッカーくじ)の対象をプロ野球に広げる構想に否定的な見解を示した。
黒い霧のトラウマ
現役選手の野球賭博関与という衝撃的な事実が明るみに出た。暴力団排除の対策を強化するなど、「社会の公共財」としての地位確立に取り組んできたプロ野球界にとっては、痛恨の不祥事だ。イメージ低下、社会的信用の失墜は避けられない。