球界にはトラウマがある。1969年に野球賭博が絡む八百長行為に西鉄(現・西武)の選手が関与した「黒い霧事件」が発覚。当時のエースだった池永正明(いけなが・まさあき)投手が永久追放となるなど、厳しい処分が下された。
その後も、87年に東尾修(ひがしお・おさむ)投手(西武)のマージャン賭博が発覚するなど不祥事は根絶できず、「球界と賭博」には疑念の目が向けられてきた。
モラル徹底難しく
福田投手は、自身が所属する巨人の試合も賭けの対象としていたとされる。該当の期間は2軍にいたため試合に関与できる立場ではなかったが、もし1軍に昇格していれば、百数十万円の負けを抱えた状態で登板する可能性もあったことになり、八百長の危険性は払拭できない。