就任記者会見で、質問に答える楽天の梨田昌孝監督=2015年10月8日、宮城県仙台市宮城野区のコボスタ宮城(共同)【拡大】
「岩隈、田中将大が帰ってくるという条件で(引き受けた)」「コメントはなしだ(梨田)」。会見で早くも得意の冗談を連発した梨田監督は、発言同様に方針も「チームにより選手の能力も球場も違う。そのチームに合ったものをやる」と柔軟だ。
00年から率いた近鉄は猛打の「いてまえ打線」が売りだった。長所を生かすため盗塁を減らし、長打に懸け、01年にリーグ優勝を果たした。一方、08年から指揮した日本ハムでは機動力を使って小刻みに得点を重ね、やはり2年目にリーグを制した。楽天の特長はまだ把握しきれていないと言い、明確な方針は掲げなかった。それでも「選手の長所、自分で気づいていない良さを引き出してあげたい」と強調した。(SANKEI EXPRESS)