ラップといえば、クラブイベントでスキルを磨き、仲間とトラックを作り…と思ってしまうのは、もう古い感覚だろうか。ここ数年、「ネットラップ」という言葉を意識し始めた。インターネットの動画投稿サイトなどで自分の曲を発表するスタイルだ。
中でも、女性ネットラッパーとして話題になっているのが、DAOKO(だをこ)である。一度聴いただけで、ささやくような、優しく歌うような彼女特有の歌唱スタイルが、耳をとらえる。
DAOKOが音楽活動を始めたのは15歳の時。動画投稿サイト「ニコニコ動画」に投稿した楽曲が注目を集めた。これがきっかけで、1年後にはm-floに見いだされ、翌年には映画の主題歌となった「IRONY」を共同で制作した。さらに、庵野秀明率いるスタジオカラーによる短編映像シリーズ「日本アニメ(ーター)見本市」の音楽を担当。多方面からオファーを受けるようになった。そして今年3月、女子高生ラップシンガーとして、ついにメジャーデビューを果たした。