四回、本塁打を放つソフトバンク・松田宣浩=2015年10月24日、福岡県福岡市中央区のヤフオクドーム(安部光翁撮影)【拡大】
レギュラーシーズンでは自己最多の35本塁打をマーク。試合前の打撃練習にも、長打を打つための独自の工夫が垣間見える。「ボールに角度をつけることを意識している」という言葉が示すように、練習でも打球を高く上げることを念頭にバットを振りこむ。この日の試合前に行ったロングティーでも、スタンドに幾度となく打球をほうり込んだ。
内川の離脱は、チームにとって痛恨の極みには違いない。それでも、松田を筆頭に、主力が欠けても十分にカバーできる戦力の厚さでレギュラーシーズンは独走で制した。「酷な言い方かもしれないが、(内川は)いないと思って考える」と工藤監督。日本シリーズ連覇を実現するためには、レギュラーシーズンでも見せた戦力の「厚さ」を短期決戦でも発揮する必要がある。(浅野英介/SANKEI EXPRESS)