日本シリーズの監督会議後、握手を交わすソフトバンクの工藤公康(きみやす)監督(左)とヤクルトの真中満(まなか・みつる)監督=2015年10月23日、福岡県福岡市中央区の福岡ヤフオクドーム(吉沢良太撮影)【拡大】
SMBC日本シリーズ2015が24日、ヤフオクドームで開幕し、パ・リーグを2連覇して2年連続日本一を狙うソフトバンクと、セ・リーグを14年ぶりに制したヤクルトが対戦する。ソフトバンクの工藤監督、ヤクルトの真中監督による新人監督同士の顔合わせとなった。ソフトバンクは7度目、ヤクルトは6度目の日本一を目指す。
監督としては初めての大舞台を控えても落ち着いていた。ソフトバンクの工藤監督はレギュラーシーズンと同様に明るい表情で選手の練習を見守り「最低でも3つ負けても4つ勝つ、というシミュレーションは自分の中で作っている。選手にプレッシャーはあるだろうけど、はね返してほしい」と球団初の2年連続日本一を見据えている。
工藤監督は現役時代に新人だった1982年に西武で日本シリーズに登板し、日本一を経験した。「当時はなんでここにいるのかなと思っていた」と振り返った。初めて指揮を執った今季はリーグ最速で優勝を決め、チームとしては59年ぶりにシーズン90勝を挙げた。迎えたクライマックスシリーズでもロッテに3連勝と圧倒的な強さで頂点に近づいてきた。「みんな自信になっていると思う」と上々のチーム状態で初戦に臨む。